
中之島一帯に佇むレトロ建築のなかで、特筆すべき存在があります。それが、重厚で格式ある雰囲気が漂う大阪市中央公会堂です。
岩本栄之助の寄付により、1918年(大正7年)に完成したこのネオルネッサンス様式の建築物は、中之島の象徴としての役割を百年以上にわたって果たし、文化の発信地としての重要性を保ち続けてきました。
公会堂内部には、集会所、会議室、レストランなどが配置され、一般の人々にも開放されています。歴史的な展示品を鑑賞できる見学ツアーも用意されており、訪れる人々に建物の歴史に触れる機会を提供しています。
また、2002年には老朽化に対処するための耐震工事が行われ、新たな設備としてスロープやエレベーターが導入されました。これにより、建物の使い勝手が向上し、より多くの人々が利用できるようになりました。
大阪市中央公会堂は、大阪市が主催する水都大阪イベントの中心的な会場としても活躍しており、年々さまざまな催し物が開催されています。フリーマーケットや食のイベントなど、多彩なプログラムが展開され、地域コミュニティや観光客に楽しいひとときを提供しています。特に冬に行われる光のルネサンスでは、プロジェクションマッピングにより中央公会堂に幻想的な映像が映し出され、多くの人々を魅了しています。大阪市中央公会堂は、歴史と現代の融合が見事に成された特別な場所として、未来にもその輝きを放ち続けています。
東側 正面から見た大阪市中央公会堂
2018年で開館100周年を迎えた大阪市中央公会堂。国の重要文化財であり、現在も公共施設として使用されています。
正面には鳳凰がデザインされたステンドグラス。5162枚ものガラス片から構成されています。小さく大阪市の市章「澪標(みおつくし)」があるのも見逃せない!!

南側から見た大阪市中央公会堂
南側から見た大阪市中央公会堂。初夏は青々とした緑がとても気持ちいい!!
南側、地下一階にはモダンで優雅な雰囲気を楽しめるレストラン。名物のオムライスが特にオススメ。
こちらは土佐堀川に架かる栴檀木橋(せんだんのきばし)から見た中央公会堂。お気に入りのアングルの一枚です。
北側から見た大阪市中央公会堂
西側から見た大阪市中央公会堂
屋根の上に神像!?
正面のアーチ型の屋根の上には、ローマ神話のミネルヴァとメルクリウス。ローマ神話の学問の神と商業の神の像が載せられています。
内部には展示室やショップ、会議室など
展示室には、大阪市中央公会堂の寄付者 岩本 栄之助(いわもと えいのすけ)の紹介や、中央公会堂の歴史などが学べます。
岩本 栄之助(1877-1916)は、株式仲介業で莫大な利益をあげ、「義侠の相場師」「北浜の風雲児」と言われていた人物です。栄之助の100万円の寄付(現在の50億円)により中央公会堂が建設されました。
展示室の見学は無料。
公会堂ショップでは、ここでしか買えない限定商品がたくさん!!
施設はバリアフリー
館内には、エレベーター、段差昇降機、スロープなどバリアフリーとなっています。
春は桜に囲まれた中央公会堂が見れる!
春になると中央公会堂の桜がきれいに花を咲かせます。ルネサンス建築と桜、そして青い空とのコントラストがとても気持ちいい!!
夜の中央公会堂でロマンチックな雰囲気を楽しもう!!
ライトアップされた夜の中央公会堂はとてもロマンチック。デートスポットとしても人気で土佐堀川の川辺にはたくさんのカップルがいます。
大阪の冬の風物詩 OSAKA光のルネサンス
大阪の冬の風物詩、OSAKA光のルネサンスでは中央公会堂がプロジェクションマッピングにより彩られます。
ライオン橋(難波橋)からの見た爽やかな雰囲気の中央公会堂
ちょうど大阪メトロ 堺筋線・北浜駅すぐのところ。土佐堀川沿いにカフェ「MOTO COFFEE」から中央公会堂を眺めながら飲むコーヒーは格別です。開放感が心地よい川床席がおすすめ。
インフォメーション
インフォメーション | 大阪市中央公会堂 |
住所 | 〒530-0005 大阪市北区中之島1丁目1番27号 |
電話番号 | 06-6208-2002 |
公式URL | 大阪市中央公会堂 |
アクセス
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