
今城塚古墳は、大阪府高槻市にある史跡公園です。
全長は181メートルと淀川流域最大の前方後円墳であり、平成9年からの10年間にわたる発掘調査と7年間に及ぶ整備工事を終え、広さ9ヘクタールの古墳公園に生まれ変わりました。古墳は、531年に没した第26代継体天皇のお墓と言われています。
墳丘の周囲には二重の濠がめぐり、内濠、外濠を含めると総長約350メートル・総幅約360メートにもなる広大な公園です。
古墳の周囲には、聖域を表す円筒埴輪が設置。これより内側は聖域を表し、邪悪な霊などを立ち入れなくする結界となっています。この古墳の周りをぐるっと囲む円筒埴輪の本数は約6000本。
今城塚の最大の特徴である埴輪祭祀場(はにわさいしば)。外濠に向かって突き出す東西約65メートル、南北約6メートルと日本最大の祭祀場です。
この埴輪祭祀場は4つの区画に分かれ、1区には祭殿風の家や鶏、そして大王が安置されている空間を暗示し、2区は太刀や巫女、3区には盛装した男子、4区には馬の列など、それぞれに設置されている埴輪の種類が異なっています。
この4つの区画に配置された埴輪は、大王と呼ばれる継体天皇の死にかかわる儀式(昔のお葬式)の様子を伝えるものとして作られました。
埴輪は人だけでなく、動物や家など200点以上の形象埴輪が再現され、一部は実際に触れることができます。
今城塚古墳は、墳丘の中心部へ自由に入ることができる全国的にも珍しいところです。大きな木々で覆われた森の中を心地よく散策できます。
墳丘の周りに広がる芝生エリア。休日には散歩やキャッチボール、芝生に寝転がる人など、それぞれの楽しみ方、過ごし方をしているところ。
穏やかな住宅街にある古墳公園は、高槻市民の憩いの場所となっており、緑豊かで心地の良い風が吹く公園は、まさに高槻のオアシスです。
隣接する古代歴史館では、実際の出土品の展示やジオラマ模型などを見ることができます。
こちらは高槻市のマスコットキャラクターである「はにたん」。誕生日はハニワの日である8月20日。
今城塚古代歴史館
2011年にオープンした史跡公園。今城塚古墳公園内は出入り自由、今城塚古代歴史館は17:00までとなっています。
住所 大阪府高槻市郡家新町48-8
開館時間 10:00から17:00
休館日 毎週月曜(祝日は開館)、祝日の翌日
料金 無料
お問い合わせ 今城塚古代歴史館
TEL 072-682-0820
URL 今城塚古代歴史館
アクセス
JR摂津富田からのバスは、市営バス1番のりばから。駅を降りてすぐのところではなく、50メートルほど北へ進んだ場所にバス停があります。ご注意下さい。
また、徒歩の場合は高槻市ホームページに推奨ルートが記載されています。全長は女瀬川沿いの1.9km、所要時間は約25分。ルート8箇所に設置された“はにたん”の黄色い案内板が目印です。推奨ルートはこちらから。
お車の場合は、今城塚古代歴史館駐車場へ。利用時間は、午前9時45分~午後5時30分まで。駐車場の利用は無料です。(約35台分)