夕暮れ時、歴史を感じられる隠し曲輪(かくしくるわ)を散策してみました。
もともと兵を隠す場所と言われたくらいなので少し分かりにくいのですが、天守閣のすぐ近くにも関わらず、混雑している時期でも比較的に人が少なくゆっくりとできる場所です。
出入り口が狭いので少々分かりにくいです。大きな桜の木の横から隠し曲輪へ入ります。
南北に50メートルくらいでしょうか?ここに所狭しと兵が待機していたのですね。
案内板にはこう書かれていました。
【隠し曲輪】
大阪城の本丸に唯一築かれた帯曲輪で、江戸幕府による大阪城再築時のものである。出入り口が狭くて気付かれにくく、兵士を隠す場所だったことから一般に「隠し曲輪」と呼ばれた。
大阪城の本丸に唯一築かれた帯曲輪で、江戸幕府による大阪城再築時のものである。出入り口が狭くて気付かれにくく、兵士を隠す場所だったことから一般に「隠し曲輪」と呼ばれた。
石垣越しに見える大阪城天守閣。実はこの石垣が隠し曲輪の最大の見所なのです。
ちょうど隠し曲輪の中央部くらいでしょうか、刻印が打たれている石があります。下から上まではっきりと認識できます。
刻印は2種類あって、
円に十字が書かれているのが加藤家(伊予大洲藩(愛媛県))。「円に十字」というと薩摩っぽく思えますが、よく見ると十字が円からはみ出ているのが分かります。ちょっと違うのですよね。
円に漢数字の二と八が書かれているのが小出家(丹波園部藩・但馬出石藩(京都・兵庫))
刻印より左側は加藤家によって、右側は小出家によって築造されたものです。
刻印がなされた石は大阪城公園内にいくつかありますが、この場所が一番分かりやすく、しかも間近で見れます。
大阪城のほぼ真下。夕日に照らされる天守閣が黄金に輝いて見えます。
OAPの帝国ホテルなどが見える北西方面。石垣が切り欠かれている部分は鉄砲狭間です。
暖かい日が続いたせいか2月末だというのに桜が咲いていました。
先ほど行っていた隠し曲輪です。こう見ると結構高い位置にありますね。