大阪初の世界遺産を盛り上げよう!! 聖帝の古墳・仁徳天皇陵へ行ってきた

日本最大規模の中百舌鳥古墳群が、2019年に大阪初の世界遺産に認定され、その歴史と魅力が再び脚光を浴びています。ここでは登れる古墳や、気球による遊覧飛行、春には美しい桜、秋には紅葉が楽しめ、四季折々に異なる魅力が広がっています。歴史と自然が調和するこの場所を巡り、古代の日本の息吹を感じてみませんか?中百舌鳥古墳群が提供する贅沢なひとときをぜひ楽しんでください。今回はそんな百舌鳥古墳群を巡ってみようと思います。


大阪・堺にある百舌鳥駅にやって来ました。 天王寺からJR阪和線に乗ること20分程度で到着です。


駅前の歩道橋からの眺め。この先に見えるのが本日の目的地、百舌鳥古墳群です。

2019年7月に大阪ではじめて世界遺産に登録された百舌鳥古墳群。さあ、これから盛り上がっていくか!!と思っていた矢先に新型コロナです。

世界遺産登録当初は、ヘリコプターによる遊覧があったりしましたが(今もあるみたい)、高額であったり、八尾空港まで行く必要があったりでなかなか気軽には乗れないですよね。

最近では、気球に乗って古墳を眺めるプランなどが計画されているようで、こちらは大仙公園から乗れるよう。ちょうど2021年の秋くらいから始める予定だと聞いていましたが、少し遅れているのですかね???

2019年度には毎月1万人弱が仁徳天皇陵に訪れていたのが、2020年は新型コロナにより4000人程度まで減少しました。これからもっと盛り上がっていくとよいですね。

本日はそんな堺の名所、百舌鳥古墳群を巡ってみようと思います。


駅から歩いてすぐの所にある収塚古墳(おさめづかこふん)

前方部はなくなっていて、後円部のみが残っている状態です。このように完全な状態でないものを多くあるようです。

百舌鳥古墳群には、44基の古墳が残っているので歩いているとすぐに古墳に出会えます。

古代では100基を超える古墳があったと言われているほどなので、ほんと古墳文化の中心だったのですね。


世界遺産になったことが大々的?に掲げられてますね。


駅から5分ほどでメインスポットの仁徳天皇陵にやってきました。駅チカで利便性抜群です。

こちらは1/250のスケールの古墳です。3重の堀に囲まれた仁徳天皇陵はさすが大王に相応しい立派な古墳です。その周囲には陪塚(ばいづか)と呼ばれる10を超える小さな古墳があります。

興味深く眺めていると、黄色いベストを着た古墳ボランティアさんから「立派な古墳でしょ」と話しかけられたのをきっかけに20分ほど歴史について話し込んでしましましたww


古墳ボランティアさんから「お節介ですいませんねーww」なんて言われましたけど、いやいや、ほんとためになりました。ありがとうございます。

さすが歴史について詳しいですね。勉強になりました。


こちらが仁徳天皇陵古墳です。管理は宮内庁。

この仁徳天皇陵古墳は、エジプトのクフ王のピラミッド、秦の始皇帝陵とともに世界三大墳墓の一つになっています。


ちなみに仁徳天皇は、「高き屋に登りて見れば煙立つ民のかまどはにぎわいにけり」に表されるよう聖帝(ひじりのみかど)と語り継がれている天皇です。(写真は高津宮にて撮影)


一般が立ち入れるのは二重目の堀の手前まで。

この巨大な古墳が造られたのは5世紀。日本で最大の古墳で、当時15年もの年月をかけて完成させたそうです。1日に働く人数が1000人とも2000人とも言われ、それが15年なのでものすごい規模ですよね。

この時代からそんな統率力があったことにほんと感心します。こんな話をボランティアさんとしてたのです。ww


古代の様子はこんな感じです。平野部にこんなにも巨大な古墳があったのだから、さぞ目立っていたと思われます。

当時の大阪は貿易港としても栄えていたので、巨大な古墳を海から見えるところにつくったのは外国へ日本の権力を示す目的もあったそう。


近くにビジターセンターがあるので寄ってみましょう。


ビジターセンターの中では、上空から見た古墳マップがありました。やっぱり上から見た方がいいですよね。


堺市役所21階の展望ロビーからも古墳が見えるようですが、2021年11月現在は新型コロナの集団摂取会場になっていいるため入場できません。


ミニシアターで見た空撮が迫力あり過ぎ。8Kの曲面のディスプレイだから没入感が半端じゃないですね。


ビジターセンターの向かい側に見つけた古墳カフェ。お昼には少し早いですけど、せっかくなので入って見ましょう。

そして、せっかくなので注文したのは、


古墳バーガーです!

肉厚がビーフがたまらないですけど、ナイフとフォークで食べるバーガーはすぐにぐちゃぐちゃに。上手く食べるコツがあれば教えて欲しいですw

食べた後は、次の古墳に向かいましょう。


仁徳天皇陵のすぐ前にある大仙公園に入ります。この公園に来るのは初めてかもしれません。

こちらが、孫太夫山古墳(まごだゆうやまこふん)です。 仁徳天皇陵の中心線上にあることから陪塚(ばいづか)の中でも深い関係性の人の古墳だと言われているようです。

左に見える老夫婦が古墳前のベンチでお弁当を食べていました。最高ですね。


大仙公園内には堺市博物館っもあります。こちらも入ってみましょう。

興味深かったのは、この仁徳天皇陵って仁徳天皇ひとりだけのお墓だと思ってたのですが、仁徳天皇とは別の石棺が見つかっているようです。

なので仁徳天皇がメインでありながらも、一人だけのお墓なのではなく、複数人(最低でも2人)の古墳だと考えられているようです。

最近、宇宙からの素粒子を検知することで、ピラミッド自体を破壊することなく内部構造を確認出来るというドキュメンタリーを見ましたが、それと同じように仁徳天皇陵も調査できればどれだけの人が埋葬されたのかが分かりそうですよね。


大仙公園はほんと広々とした公園です。万博公園みたい。


アオサギも気持ちよさそう。威嚇ではありません。あくびですww


じゃあ次の古墳に向かいましょう。 紅葉もいい感じ色付いていますね。

続く。

履中天皇陵古墳の絶景撮影スポットを巡る