
大阪・福島区の区の花に制定されている野田藤(のだふじ)。
福島区内には、たくさんの藤見スポットがあり、桜の見頃が終わった頃、4月の中旬から5月上旬までにかけて区内各所で藤の花が咲き誇ります。
藤は、その美しさから「吉野の桜」「高雄の紅葉」に並び称されていました。その昔、足利義詮(よしあきら)や豊臣秀吉などが訪れ、江戸時代には全国的な知名度を誇るほどになりました。
その後は、空襲などの戦災や公害などで野田藤はほとんどなくなってしまいましたが、現在は区民による再生活動により区内各所で藤の花が咲き誇るまでになりました。
新五千円札に採用された
2024年に発行される新五千円札の図柄には「のだふじ」が採用されました。
表(肖像):津田 梅子(つだ うめこ)【1864~1929】
1871年、岩倉使節団に随行した最初の女子留学生の一人。1900年に女子英学塾(現 津田塾大学)を創立するなど、近代的な女子高等教育に尽力。
裏 :フジ(藤)
「フジ(藤)」は古事記や万葉集にも登場し、日本では古くから広く親しまれている花。
のだふじまつり
福島区では毎年4月、のだふじまつりが開催されています。飲食店による屋台やお茶席、のだふじの苗木販売、スタンプラリー、音楽ライブなどの催しを実施しています。
下福島公園

下福島公園は、野球グランドやスポーツ施設、遊具など区民に親しまれている公園です。藤棚では紫色の房を伸ばした「のだふじ」が随所で見られます。

その昔、足利義詮や豊臣秀吉が野田の旧家 藤邸へ訪れたと言わています。
〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島4丁目1
のだふじ発祥の地 春日神社
福島の住宅街に突如現れるこちらは、「のだふじ」の原木があったと言われる春日神社です。

〒553-0004 大阪府大阪市福島区玉川2丁目2−7
野田コミュニティセンター
房は長く下がり、色づきもよい見事な「のだふじ」を見ることができます。
〒553-0005 大阪府大阪市福島区野田5丁目9−8
野田阪神駅前


野田阪神駅前の藤棚。見頃の時期にはたくさんの人が足を止め、美しい「のだふじ」を楽しんでいます。
〒553-0007 大阪府大阪市福島区大開14−18
のだふじスポット
福島区には、下福島公園、春日神社、野田コミュニティセンター、野田阪神駅前などをはじめ、たくさんの藤見スポットがあります。春の陽気に包まれながらの「のだふじ巡り」はいかがでしょうか?